塗り薬を出される時、チューブに入ったお薬の場合と軟膏容器に入れられたお薬の場合とがありますね。

どちらがよいのでしょうか?

それぞれ利点と欠点があります。

チューブに入ったお薬の場合は、製薬会社でしっかりと管理された状態で出荷されているので衛生面の心配がなく、お薬の安定性も確保されており、長期間の保存も出来てしっかり安心して使用出来ます。
一方で人によっては使いにくい場合もあります。
ご高齢だったり、リウマチなどの病気があって小さいチューブのキャップの開け閉めが苦手だったり絞りだしたりしにくい方は容器の方が楽に使用出来ます。
また小さいお子さんがいる方の場合、キャップの誤嚥が心配という方にはチューブでは無い方がよいかもしれません。
お薬の延びが悪くて使用しにくいために、ついつい使わなくなってしまう方や広い範囲に外用しなければならない方の場合もチューブがむかないことがあります。

容器のお薬の場合は、チューブの場合の欠点が補われていて、開け閉めがしやすかったり、伸びがよく塗りやすかったり少しべとつきが良くなって使用感が良かったりするなどの利点があります。
一方で雑菌の繁殖のリスクや薬効が落ちたり、分離してしまう可能性があるので長期保存にむきません。綿棒やヘラでお薬をとったり、冷暗所に保存する、1〜2ヶ月以内で使用出来る量で処方してもらうなどの注意が必要です。
また混合するお薬の相性もあるので、混ぜても強さが変わらないものもあれば弱くなってしまうものもあるので注意が必要です。
また、薬局で処方される際に調剤に時間がかかったり、容器の代金がかかります。

処方する場合は病気の症状やこれまでの治療の経過などで判断させていただきますが、ご希望がある場合はご相談くださいね。