ほくろや皮膚線維腫、粉瘤などの皮膚腫瘍に悩まれる方は意外に沢山いらっしゃいます。
当院でも月2回程形成外科の医師による皮膚腫瘍の手術をおこなっていますが、傷を出来るだけ綺麗に治すためには、術後のケアもとても重要になります。

通常手術の傷跡は始めピンク色ですがその後数ヶ月の経過で白っぽくなり細い線状の傷跡に落ち着いて行きます。
しかし、体質や部位によっては肥厚性瘢痕やケロイドと呼ばれる盛り上がった赤い傷になってしまうことがあります。
・過去に手術や怪我などのあとが盛り上がった傷になったことがある
・肥厚性瘢痕、ケロイドの家族歴がある
・顎や上腕、肩甲骨や胸骨、恥骨の上、肘や膝などの関節にかかる部位の手術
などの場合は肥厚性瘢痕やケロイドの発生のリスクが高くなるため手術の必要性とリスクをしっかり相談した上で手術を行っていただいた方がよいと思います。

術後におすすめするケアとしては
傷がピンク色で落ち着くまでの3ヶ月程度の間以下のようなケアをしていただくとよいです。
・紫外線ケア
 傷がピンク色の間は色素沈着が起きることがあるので、日焼け止めやテープなどで傷を保護しましょう。
・テーピング
 傷の幅が広がって来るのを防ぐために、特に関節部など傷に緊張がかかる部位の術後はテーピングを行っていただくと良いです。
・保湿剤、シリコーンゲルの外用
 傷の部位は皮膚のバリア機能が弱まっています。このため水分蒸発量が多く角質の水分量が減りサイトカインという物質が産生され、真皮線維芽細胞が増殖し肥厚性瘢痕になりやすくなると言われています。傷の部位をしっかり保湿したり、シリコーンゲルを塗布することで皮膚のバリア機能を回復させるケアが重要になります。
 当院ではシリコーンゲル外用剤 ケロコート 6g 3,200円(税別)という製品を販売しております。

手術を検討されている方は出来るだけ綺麗に治すために自宅でのケアも頑張って下さいね。